図録本並河靖之七宝展明治時代の超絶技巧工芸有線七宝焼初の大規模回顧展菊御紋章藤文大花瓶花鳥図飾壺蝶図香合藤図花瓶桜蝶図平皿写真解説 コレクション

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図録本 並河靖之七宝展 明治七宝の誘惑―透明な黒の感性 明治の超絶技巧工芸 有線七宝焼 クロワゾネ初の大規模回顧展 Namikawa Yasuyuki and Japanese Cloisonne―The Allure of Meiji Cloisonne : The Aesthetic of Translucent Black 2017
2017年 東京都庭園美術館 247ページ 約30x19x2cm ソフトカバー 帯付 フルカラー 日本語・英語併記本 Japanese/English
※絶版・完売 ※別刷りの訂正表付
主催: 公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都庭園美術館、 毎日新聞社 後援: ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館 ブリティッシュ・カウンシル
明治時代、輸出用美術工芸として人気を博した七宝。並河靖之(なみかわ・やすゆき、1845-1927)は、その中でも繊細な有線七宝により頂点を極めた七宝家です。没後90年を記念する本展は、初期から晩年までの作品を一堂に会する、初めての回顧展です。 京都の武家に生まれた靖之は、久邇宮朝彦親王に仕えたのち、明治維新後に七宝業に取り組み始めます。知識や資材が無い中、試行錯誤して技術・意匠の改良を進め、やがて内外の博覧会で成功を収めます。工房には外国からの文化人が多数訪れ、“京都並河”ブランドは新聞や雑誌を通して海外へと紹介されました。明治29年(1896)には帝室技芸員となり、当代一流の工芸家としての地位を確立します。大正期に入ると七宝業全体の生産額が落ち込み、並河も工房を閉鎖、その名は次第に忘れ去られて行きました。 しかし近年、明治工芸への関心の高まりに伴い再び注目が集まっています。細密な植線、豊かな色彩、四季折々の花鳥風月、そして研ぎ澄まされた透明な黒い釉薬―。類まれな技術のみに留まらず、洗練された感性に基づき制作された七宝は、100年以上の時を経てなお光を放ち、人々を魅了します。本展では、国内外の七宝作品に加え、下絵等の関連資料を通して、その全容を明らかにします。
現代の細ペンでも能かと思えるほどの細線が、墨と筆(蒔絵筆)で描かれているのは本当に驚異の超絶技巧です。
【公式サイトより】 展覧会の見どころ 1.透明な黒の感性 日本で使われた七宝の釉薬は、明治の初めまでは濁りのある不透明なものが一般的で、色数も限られていました。その中、並河は研究を重ね、透明釉薬を含めた様々な色の釉薬を開発し、微妙な色彩の表現やグラデーションを可能にしました。さらに、並河作品の大きな特徴といえば、「黒色透明釉薬」です。透明感のある艶やかな黒い地(背景)は、色彩豊かな花鳥をより一層際立たせるものとしています。 2.明治時代のベンチャー企業 七宝とは、金属の下地の上に釉薬をのせ焼くことで美しい彩色を施す金属工芸の一種です。日本では桃山~江戸時代にかけて、主に建具(釘隠しや襖の引き手)や刀の鍔などに用いられていましたが、幕末には一旦廃れてしまいます。明治に入ると、尾張七宝の技術を基にしてお雇い外国人ワグネルによる開発が進められ、近代国家の新しい技術・産業に取り組むいわば"ベンチャー企業"として、七宝は新たなスタートを切ります。この中で、抜群の技術とセンスをもって台頭してきたのが、並河靖之でした。 3.「並河靖之」の生涯と美意識に光を当てる初めての回顧展 明治時代の工芸は、外貨獲得と国威発揚のために積極的に技術力の高さや日本独自の美を示そうとしました。近年では、その技術に着目した展覧会が数多く開かれ、関心が高まっています。しかし、ものを生み出すとき、技術や素材の選択や開発はもちろん重要ですが、まず初めに作りたいもののイメージ、作家の"美意識"や"感性"があって、初めて形作られます。本展は、並河靖之の生涯と作品を通じて、明治工芸の技術だけではなく美意識に着目し、作品のより深い理解へと繋げることを期待するものです。

【主催者あいさつより】 明治時代、輸出用美術工芸として人気を博した七宝。 並河靖之(なみかわ・やすゆき、1845-1927)は、その中でも繊細な有線七宝により頂点を極めた七宝家です。 没後90年を記念する本展は。初期から晩年までの作品を堂に会する、初めての回顧展です。
京都の武家に生まれた靖之は、久邇宮朝彦親王に仕えたのち、明治維新後に七宝業に取り組み始めます。 知識や資材が無い中、試行錯誤して技術・意匠の改良を進め、やがて内外の博覧会で成功を収めます。 工房には外国からの文化人が多数訪れ、 “京都並河”ブランドは新聞や雑誌を通して海外へと紹介されました。 明治29年(1896)には帝室技芸員となり、当代一流の工芸家としての地位を確立します。 大正期に入ると七宝業全体の生産額が落ち込み、並河も工房を閉鎖、その名は次第に忘れ去られて行きました。
しかし近年、明治工芸への関心の商まりに伴い再び注目が集まっています。 細密な植線、豊かな色彩、四季折々の花鳥風月、そして研ぎ澄まされた透明な黒い釉薬-。 類まれな技術のみに留まらず、洗練された感性に基づき制作された七宝は、100年以上の時を経てなお光を放ち、人々を魅了します。 本展では、国内外の七宝作品に加え下絵等の関連資料を通して、その全容を明らかにします。

【目次】 七宝の値打ち 樋田豊郎 西洋における日本七宝の受容と評価:1867-1910 グレゴリー・アーヴィン 並河靖之の評価一作風の変遷とその成立背景 大木香奈
カタログ Catalogue 1章 並河七宝のはじまり 2章 挫折と発展 万国博覧会 3章 並河工場画部 下図 4章 明治七宝の系譜 5章 円熟 文様の先へ 6章 到達 表現のあくなき追求
「並河七宝」の製作環境-「店」と「工場」 武藤夕佳里 並河ブランドを陰で支えた立役者 中原哲泉・畑智子 年表 技法解説「並河七宝」の表現と技法 武藤夕佳里 参考文献 Bibliography “The Dignity of Cloisonne ?” Toyoro Hida “The reception and ndcrstanding of Japanese cloisonne enamels in the West:1867-1910” Gregory Irvine “Namikawa Yasuyuki - Stylistic Changes and Their Context” Kana Ooki 出品目録 List of Works
【出品目録より一部紹介】製作者・製作年・寸法・所蔵・作品の詳細解説あり (図録掲載順不同) 鳳凰文食籠 並河靖之 松に鶴図花瓶(一対) 並河靖之 磁胎桜蝶七宝繋文合子 並河靖之 蝶に花唐草文花瓶 並河靖之 菊梅図花瓶 並河靖之に帰属 舞楽図花活 並河靖之 瑞鳥花卉唐草割付文小花瓶 並河靖之 兎雄図花瓶(一対) 並河靖之に帰属 龍文飾壺 並河靖之 草花図小花瓶 並河靖之 鳳凰草花図飾壺 並河靖之 草花図飾壺(一対) 並河靖之 龍文瓢形花瓶 並河靖之 龍文瓢形花瓶 並河靖之 若松鷯文合子 並河靖之 蝶に草花図飾壺 並河靖之 蝶に草花図香合 並河靖之 蝶に花丸唐草文花瓶 並河靖之 蝶に花丸唐草文飾壺 並河靖之 蝶に花唐草文香水瓶(三種) 並河靖之 花鳥図小花瓶 並河靖之 花丸唐草文棗 並河靖之 花丸唐草文飾壺 並河靖之 菊唐草文煙草人 並河靖之 菊唐草文細首小花瓶 並河靖之 菊唐草文細首小花瓶 並河靖之 菊唐草文花瓶(二種) 並河靖之 菊花文飾壺(二種) 並河靖之 菊唐草文花瓶(一対) 並河靖之 蝶に花丸唐草文飾壺 並河靖之 龍文香合 並河靖之 菊紋付蝶松唐草模様花瓶(一対) 並河靖之 桜蝶図平皿 並河靖之 蝶図瓢形花瓶 並河靖之 花蝶文花瓶(一対) 並河靖之 蝶図香合 並河靖之 蝶に花図香水瓶 並河靖之 藤草花文花瓶 並河靖之 藤図花瓶 並河靖之 藤花菊唐草文飾壺 並河靖之 桜牡丹菊蝶文小花瓶 並河靖之 藤図花瓶 並河靖之 花鳥図棗 並河靖之 草花図香炉 並河靖之 花鳥図飾壺 並河靖之 花鳥図花瓶(一対) 並河靖之 四季花鳥図花瓶 並河靖之 四季花鳥図名刺入 並河靖之 花鳥図飾壺 並河靖之 紅葉花鳥図飾扁壺 並河靖之 梅鶯模様七宝小花瓶 並河靖之 菊御紋章藤文大花瓶 並河靖之 藤蝶文丸皿 並河靖之 花桐蝶文大花瓶 並河靖之 藤蝶文丸皿 並河靖之 花桐文共蓋水指 並河靖之 修学院風景文香炉 並河靖之 浜松千鳥文卓上煙草入敷き盆添う 並河靖之 山水図香炉 並河靖之 菊鶏文壺 並河靖之 芍薬小禽蝶文小屏風 並河靖之 紅葉桔梗鳥文小屏風 並河靖之 蝶に竹花図四方花瓶 並河靖之 金閣寺風景文蓋壺 並河靖之 五重塔風景文花瓶 並河靖之 平等院風景文小蓋壺 並河靖之 平安神宮風景文小蓋壺 並河靖之 春日大社風景文扁壺 並河靖之 金閣寺風景文香炉 並河靖之 菊唐草文香炉 並河靖之 雲文香合 並河靖之 雀茗荷野菊花瓶 並河靖之 カワセミに葦図飾扁壺 並河靖之 波濤文香炉 並河靖之 紅葉散文柄 並河靖之 竹文柄 並河靖之 烏帽子紅葉銀杏文高足杯 並河靖之 菊籬文菱形面取花瓶 並河靖之 芙蓉撫子蝶文水注 並河靖之 五疋亀文四足水盤 並河靖之 鳳凰瑞雲菊青海波文香炉 並河靖之 御紋付雀に撫子図煙草入 並河靖之 楼閣山水図香炉 並河靖之 近江八景堅田落雁角皿 並河靖之 近江八景石山秋月角皿 並河靖之 近江八景粟津晴嵐角皿 並河靖之 菊花図花瓶(一対) 涛川惣助 群蝶文蓋付小壺 粂野締太郎 百花文七宝大皿 林小伝治 百花文七宝大皿下絵 林小伝治 花文銚子 未詳 瑞獣文水指 梶常吉に帰属 蝶文花瓶 林小伝治 下図「桜蝶文皿」 並河工場 下図「桜蝶文皿」 並河工場 下図「桜蝶文皿」 並河工場 下図「菊唐草文細首壺台座付」 並河工場 下図「花鳥図花瓶」 並河工場 下図「四季花鳥図蓋付壺」 並河工場 下図「四季草木図」 並河工場 下図「鳳凰文花瓶台座付」 並河工場 下図「蓋付壺二種龍文小判形香炉・花蝶図小壺」 並河工場画部 下図「菊御紋入龍図壺台座付」 並河工場 下図「紅葉風景修学院離宮図香炉台座付」 並河工場 下図「舞楽図壺台座付」 並河工場 下図「裏菊御紋付香炉」 並河工場 下図「柄二種菊竹文、花鳥文」 並河工場 下図「香水瓶二種 花鳥文」 並河工場 下図「御紋付雀山咲図壺台座付」 並河工場 下図「菊唐草文壺」 並河工場 下図「藤花房文壺」 並河工場 下図「藤文壺」 並河工場 下図「蝶花文壺台座付」 並河工場 下図「御紋付鳳凰図壺台座付」 並河工場 下図「獅子唐草文」 並河工場画ノ部 下図「花鳥図花瓶」 並河工場画部
下図「伊太利国公使館御注文下画 ポット、シュガーポット、ジャグ花蝶文」 並河工易
下図「ボーダー文様」 並河工場画ノ部 下図「花蝶文」 並河工場画部 下図「梅鶯文」 並河工場画部 下図「メダル11種」 並河工場画ノ部 下図「御紋付鳳凰花文壺第三号七宝焼花生割文様」 並河工場 下図「花桐文花瓶」 中原哲泉 下図「菊御紋章藤文花瓶」 中原哲泉 下図「菊花文飾壺」 中原哲泉 下図「七宝花瓶三種」 中原哲泉 下図「御紋付雀に撫子図煙草天」 中原哲泉 下図「蝶図瓢形花瓶」 中原哲泉 下図「蝶に花唐草文香水瓶」 中原哲泉 下図「四季花鳥図名刺天」 中原哲泉 下図「四季花鳥図花瓶」 中原哲泉 下図「四季花鳥図花瓶」 中原哲泉 下図「舞楽図花活」 中原哲泉 下図「舞楽図花活」 中原哲泉 下図「舞楽図花活」 中原哲泉 貼り交ぜ屏風 京都並河工房 ハーバート・ジョージ・ポンティング(出版:アンターウッド&アンダーウッド) 制作工程見本 芳名帳 釉薬見本(桐花瓶用別口葉色ボカシ) 並河工場
★ 外観は通常保管によるスレ小きず程度、巻末英文テキストページ~裏表紙にかけて、小角折跡がありますが、 カラー写真図版良好、目立った書込み・線引無し、 問題なくお読みいただけると思います。(見落としはご容赦ください)

<絶版・入手困難本>オークションにも滅多に出ない、貴重な一冊です。 古本・品にご理解のある方、この機会にぜひ宜しくお願いいたします。

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■上記の点をご了承頂ける方のみ、 ご入札くださいますようお願い申し上げます。
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